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吉本興業って労働基準法違反?若手芸人の収入と労働時間を考えてみた

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吉本芸人を毎日のようにテレビで見るようになり、随分たちました。
彼らネタは本当に色々あって、他の芸人と被らないのが凄いなあと感心します。
でも唯一共通のネタがありますよね。
そう、「売れない時代の給料ネタ」です。
彼らの収入や労働時間を労働基準法で考えてみたいと思います。

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吉本芸人の収入は「給料」ではないことがポイント

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よく、1回の舞台出演料が弁当だけとか500円とか、ネタ交じりに紹介している芸人がいますよね。
これって、普通の会社員ならば許されないことです。
どんなに契約内容を工夫しても、「雇用関係」ならば労働基準法違反を避けることは難しいでしょう。
そう、「給料」として貰うならば……。

しかし、彼らが吉本興業からもらう収入は「給料」ではなく、「報酬」であることがほとんどなんです。
つまり、社員とかではなくて、ビジネスパートナー。
もう少しぶっちゃけた言い方をすると「出来高制の下請け業者」です。
なので、10時間働こうが100時間働こうが、一定の報酬を支払えばよいわけで、時給計算というものすら存在しません。
ある意味究極のフリーランスですね。
労働者に該当しないので、労働基準法の適用対象ではない、というのが基本的な仕組みになります。

吉本本体と芸人とで取り分が決まっているとか

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事務所とタレントの「取り分」は、所属する事務所によってマチマチみたいですね。
要は、テレビ出演をしたとして、企業やテレビ局から支払われる報酬を、事務所とタレントで分け合うときの割合です。


この割合が吉本芸人の若手の場合は「9(吉本側):1(芸人側)」なんだとか。
もちろん、芸人として知名度が上がってくるとこの割合も見直され、元の報酬自体も上がってくるので収入は倍増します。


しかしそれでも、他事務所所属の芸人と比べると圧倒的に割合が低く、それが「吉本の若手は収入がキツい」という噂のもとになっているみたいですね。

売れ始めると「個人事務所」を通して吉本と付き合う

吉本芸人の特徴として、ある程度売れ始めると「個人事務所」を設立し、基本的には吉本側と「事務所対事務所」の付き合いになるようですね。
まだダウンタウンの浜ちゃんが若いころ、とあるテレビ番組で「吉本に所属しているというより、マネージメントを委託しているだけ」と言っていました。
営業やマネジメントを任せて、取ってきてもらった仕事をこなし、報酬は山分けということですね。
フリーランスが法人と取引をしているのと似ています。

吉本の若手芸人の報酬を時給換算すると…?

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若手と言っても色々ですが、そこそこ名前が売れ始めた若手芸人が雛壇に座って、一本10万円もいかない場合が多いようです。
1時間番組の収録に2時間半程度かかるとしたら、時給4万円。5万円だとしても時給2万円ですか。
世の中の仕事に比べるとかなり良いですよね。


しかし本当にデビューしたてのときは、それこそ舞台出演一回につき500円(源泉を差し引いて450円)なので、
ネタ準備やその他もろもろの時間を合わせると時給100円とかになってしまいます。
これでも当然、違法にはなりません。雇われているわけではないですから。

こういった吉本芸人の実態を知れば知るほど、「雇われる」ことは安定の証拠なのだなあと、改めて痛感しました。

 

よしもとはやっぱり見てるだけのほうがいいや...

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