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トラック運転手の今後とIT、物流の未来について自分なりの意見を述べてみた

人手不足や低価格競争などが話題になり、なんとなく不人気なイメージがあるトラック運転手という仕事。
最近ではクロネコヤマトが値上げをするというニュースなんかも話題になりましたよね。
私もプライベートや仕事で色々な運送会社を使うので、「本当に大変そうだな」と思うことがあります。
トラック運転手に関する記事はこちら→トラック運転手の平均睡眠時間は?気になる労働環境を徹底調査

 

今後はITの発達で物流もどんどん変わっていくのではないか。
そんなことを考える機会が増えました。
amazon楽天といったネットショッピングを誰もが気軽に利用できるようになっていますし、今後もその流れは加速していくことはほぼ間違いないでしょう。
では、どんな風に変わっていくのか、具体的に考えてみたいと思います。


ドローンが軽貨物を配送?


ITと物流、トラック運転手というワードでまず頭に思い浮かんだのがこれ。
そう、何かと世間を騒がす機会が増えた「ドローン」です。
実はこのドローン、日に日に進化していて、農業分野でも活躍が期待されています。
実際に欧米では農薬を散布したり、農場の状態を監視したりといった実用段階に入っているとのこと。

また、あの楽天でも「そら楽」というドローンを使ったデリバリーサービスを2017年5月にスタートさせるそうです。
さらにアメリカではセブンイレブンが、ニュージーランドではドミノピザが、続々とドローンを使った配送サービスの試験運転をスタート。
amazonなんかは、すでにイギリスでドローンを使った配送の実績があります。
そして日本でも……千葉市や福岡市、愛媛県今治市で実験が開始されているのです。

我々が思った以上に、企業は本気なんですよね。
消費者側は「無人でしかもラジコンヘリみたいなものが本当に運べるの?」と疑問をもっていても、ドローンによる配送は着々と進化しているみたいです。

ドローン自体の輸送能力も上がっていくでしょうし、重さ数キロの軽貨物、小包なんかはドローンが配送を担う可能性が否めません。
すでに農薬散布用ドローンはレンタルされていますし、遠隔地から人間がサポートしてあげれば、問題なく配送可能になるんじゃないかなと。
つまり個人向け宅配なんかは、ドローンに仕事を奪われることもあり得るわけです。


AIによる自動運転で無人化の可能性も


ドローンと並んで最近人気のIT系話題と言えば、間違いなく「AI」でしょう。
このAIによる車の自動運転技術が、目覚ましい進化を遂げていることをご存じですか?
実は自動走行システムは国が具体的にレベル分けをしていて、レベル1からレベル4まであります。

レベル1はあくまでも運転のサポート(加速、操舵、制動のいずれかをシステムが行う)。


レベル2は加速、操舵、制動のうち複数をシステムが担当。
ここまでは、AIが運転をサポートしたとしても、責任は人間にあります。

注目なのはここから。


レベル3では人間が望めば、加速、操舵、制動といった運転に必要なすべての作業をシステムが担当します。
いわゆる「自動走行モード」というやつですね。この自動走行モードが動いているときは、人間に責任がありません。
さらに最終段階のレベル4になると、ドライバーが全く関与せずに車が動く状態になります。
完全自動走行システムですね。正直ドライバー不要です。IoTなんかで遠隔制御できれば、当然無人でOK。というか人間が邪魔にすらなるかもしれません。

 

ちなみに、2017年時点ではレベル2の段階まで突入しています。
将来的にレベル3、4になれば、夜間走行はすべてAIやシステムが自動で行って、トラック運転手から夜勤が消えるということもあり得るでしょう。
もしくは法律の整備が追い付かなくて、便宜上助手席に乗っているだけ、とかね。


AIのロジスティクス最適化で需給予測がより正確に


ちょっと難しい話題ですが、AIは物流の様々な工程を自動で最適化し、コスト削減を実現できそうなのだとか。
実際に大和ハウスグループなんかが、研究を開始するようです。
それまで蓄積してきた膨大なデータ(ビッグデータ)を餌にしてAIが学習し、そのAIが効率よく荷物を運ぶための手配をしていく。
また、どの時期にどの程度配送の依頼がありそうかという、予測も行うようになると考えられています。
アマゾンや楽天のようなECサイトは今後も増えていくでしょうし、ECサイトからの膨大な要求をさばくのに人間を使っていては、人件費がかかりすぎますからね。
なんかもう、あまりにも全部AIに頼りきりになるようで怖い気もしますが、人間が考える部分は少なくなっていくのだと思います。
あと、実際に荷物を運ぶトラック運転手という職業も、どちらかというと「AIの調整役」「非常時に備えた監視役」のようになっていくのかもしれません。
人間の負担は確かに減りますが、仕事も減っちゃいますよね。
ただ、今は仕事があっても人手が揃わない時代ですから、ある意味解決に向かっているといえるかもしれません。


まとめ


ちょっと長くなりましたが、ITやロボティクスの分野が発達することで、トラック運転手という仕事は確実に変わっていくと思います。
過酷で危険な部分は、縮小されていくのかなと。
仕事そのものは消滅しないと思いますが、「運転手」の役割が「お目付け役」のように変わっていく可能性は大きいでしょう。
「運転」が主な業務の職業ドライバーの代わりに、「運転サポート兼メカニック」みたいな仕事が出てくるのかもしれないですね。

 

参考

business.nikkeibp.co.jp