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お祈りメールって記事書いたけど、なぜこの言葉が生まれたかについて考えてみた

4月も末になりましたが、新しい環境に悪戦苦闘している方も多いと思います。
私もこの時期になると、昔勤めていた会社のことを思い出します…。
就職したての新人の頃はGWが待ち遠しくて仕方ありませんでした。
また、大学4年生の4月は、内定獲得組と無い内定組がはっきりと別れはじめていて、結構微妙な空気があったことも良い思い出です。
なぜこんなことを思い出し方というと、最近こんな記事を投稿したからです。
記事はこちら→[悲報]お祈りメールがついに来た!返信不要?就活マナーの基本

 

この記事で取り上げている「お祈りメール」という言葉、今でこそ一般的でしたが、私が学生時代はまだそれほど普及していませんでした。
要は就活における「不合格」や「不採用」の連絡なのですが、お祈りメールとして定着した感がありますよね。
そこで、なぜここまで一般的になったのか、考えてみたいと思います。


ネット発の「隠語」として誕生?


おそらく「お祈り=不採用」という感覚で最初に使われ始めたのは、2chなどの就活関係スレッドだと思います。
私が学生時代を過ごしたころ、ちょうど2chは密かに盛り上がっていて、就活関係のスレッドでもいろんな話題が豊富に取り扱われていました。

「〇〇製薬、2次選考結果きたわ。はいはいお祈り」

「デー子ってもう通知きた?今来てない人はもうお祈り確定?」

みたいな感じで、お祈り=不採用といった意味合いで使われていたのは覚えています。

多分、このブログを読んでいる方なら一度は2chを見たことがあるんじゃないでしょうかね?
2chなどの匿名掲示板は、独自の文化というか言葉が発生しがちです。

今では若者が結構普通に使う「わろた」「ワロ」(=笑った、面白かったなどの意味)なんかも、もともとは2ch限定の言葉でしたからね。
2ch発祥のインターネットスラングは、年々一般化していって、今では普通に使われているものが結構あるのです。

「お祈りメール」もそのひとつだと思います。
2chが盛り上がっていたころ、ちょうどブロードバンド環境が爆発的に普及し始めていて、企業も個人も電子メールを使う機会が増えたんですよね。
企業もそれまで書類のみで通知していた採用・不採用の連絡を、電子メールなどで行うようになりました。
その電子メールには、一連の文章の最後に不採用独特の

「〇〇様の今後一層のご活躍をお祈り致します」

「貴殿のご健勝と今後のご活躍をお祈り申し上げます」

なんていう、定型文がついているじゃないですか?

ここから、お祈り=不採用通知という共通認識ができて、2ch経由のインターネットスラングとして成立していったのだと考えられます。


スマホの普及と2chまとめサイトブーム


2ch初のインターネットスラングとして誕生した「お祈りメール」という言葉ですが、今ではすっかりリアルでも使われるようになっています。

そこで、なぜここまで一般化したのか?という点について考えてみると、スマホの普及と2chまとめサイトの乱立が理由のような気がします。
日本でスマホが本格的に普及し始めたのは2008年頃で、ちょうどiPhone3Gが発売されたあたりですね。
実はその前から「ブラックベリー」なんかがありましたが、これは一部のビジネスマンの間だけで使われていたもので、見かけることはほとんど無かったと思います。

2009年ころにはandroid端末も本格的に出てきて、2008年から2009年ころにスマホは爆発的に広まり始めるわけです。
スマホが普及しはじめると、それまでパソコンを持っていない、もしくは持っていてもほとんど使わない人でも、気軽にインターネット上のサイトを閲覧するようになりました。
今でこそスマホ用サイトが増えましたが、当時はスマホ=パソコンみたいな感じでサイト側から認識されることが多く、PC用のサイトをスマホで見る人が増えたわけです。

ここに、2chまとめのブームがきます。
2chまとめサイトは、2chにある面白そうなスレッドを管理人がまとめ、コンテンツとして提供しているサイトです。
今ではすっかりお馴染みになりましたが、スマホが登場する前はそれほど数が多くありませんでした。
しかしちょうど2007年ころから数が増え始め、スマホとの相性が良いこともありどんどんアクセスを伸ばしていって、今でもものすごい数の2chまとめサイトがありますよね。
かつてはアングラな匿名掲示板だった2chも、ポップで見やすいまとめサイトの登場で、だいぶ印象が変わったんじゃないかと思います。
当然、就活関係のスレッドもまとめられているので、「お祈り」という言葉は頻繁に登場します。
2chまとめサイトは10代から20代の若者が閲覧する傾向があるので、そんな中で「お祈りメール」という言葉がどんどん浸透していったのではないでしょうか。


☆「お祈りメール」は一般社会で使って良いのか?


これはなかなか難しいところですが、私は使っても良いと思います。
ただし、ビジネス的な連絡では「お祈りメールを送信させていただきまして……」なんていうとかなり不自然なので、あくまでもプライベートでの話です。
もともと2ch発のインターネットスラングとはいえ、ここまで一般的に使われるようになった上に、最近では「サイレントお祈り」なんていう言葉もあるくらいですからね。
もはや「お祈り=不採用」というのは、そこまで不自然な言葉とは思えません。

あと、不採用には違いないのですが「お祈り」という言葉のほうがソフトで、角が立たない感じがあるのもポイントじゃないでしょうか。
今は何事もソフトな感じのほうが、受けが良いですからね。


☆まとめ


なんだか急に気になって「お祈りメール」についていろいろと考えてみました。
就活生にとってはある意味「死の宣告」のようにも感じられるお祈りメールですが、そこまで気にすることはないと思います。
なぜなら、単なる定型文ですから。企業側もそれほど深刻な意味を込めて送っていませんし(多分)
かるときは受かる、祈られるときは祈られる、という感じであまり深く受け止めずに次に進むべきだと思います。
なにより2ch上でインターネットスラングとして広まるくらいですから、ものすごい数の人が「お祈りメール」を受信しています。
自分だけが祈られているわけじゃないのです。どうか安心して就活に励んでくださいね。

この記事の視点も中々面白かったです。

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